謹賀新年2013(辰・巳年の本尊、普賢菩薩様のお話)

新春のお慶びを申し上げます。
今年初めての投稿になります。

平成25年は巳年ですが、仏教では巳年の本尊様は普賢菩薩という菩薩様です。

「菩薩」様というのは、悟りの世界に住んで自らの悟りの境地を味わう「如来」様とは異なり、すすんで私たちの世界に降りてきて私たちを救おうと活動する仏様です。(菩提心7号「仏様とマンダラのお話」参照)

その中でも、普賢菩薩様は最も強く「悟りを求める心」をもつ菩薩様です。
私たち真言宗のお坊さんが一人前になるための修行の中で、修行僧は私は普賢菩薩(※)なのだと思いながら仏様になる修行を行います。

普賢菩薩様が本尊の平成25年、私も僧侶を目指していた時の初心を思い出し、本当に大切なものは何かを見つめていきたいと考えています。

絆という言葉が見直されている世の中、家族の繋がりや感謝の心など、原点に戻り、あたりまえのことの大切さが見直される、心豊かな一年になることを祈念いたします。

(※正確には普賢菩薩と同体といわれている金剛薩埵となると観じます。)