平成31年 永代経(お涅槃)と新しい勤行次第

平成31年3月15日、永代経(お涅槃)という行事が行われます。

ここで言う「涅槃」とは、お釈迦様が亡くなられたことを指し、お釈迦様の命日に行う法要を「お涅槃(又は常楽会(じょうらくえ)」と呼びます。
一方、仏教では檀家のみなさんが集まり、一緒に過去帳を拝む「永代経(えいたいきょう)」という行事があります。
この地方では「お涅槃(常楽会)」に併せて「永代経」を行うので、いつしかこの行事を「お涅槃」と呼ぶようになったのです。
本来お釈迦様が入滅された日はは2月15日ですが、旧暦の2月15日は新暦に直すと一月ほど遅れるので、当山では3月15日に行事を行います。
この地方のお涅槃では、過去帳を六一年前から読み上げます。大勢の過去者のお名前があるので、同じ地域のお寺(結衆寺院)のお坊さんにも手伝っていただいて、交代で読み上げます。
「お涅槃」の良いところは檀家のみなさんが一堂に会し、家族の枠を越えてお互いの先祖を供養し、またお互いの交流を深めあうことにあると思います。

本日、道場の準備を行いました。

結衆の僧侶が高座の上から過去61年の過去帳を読み上げ、
檀家さんは家族の枠を超えてお互いのご先祖を拝みます。

年代物の布製の幢幡(どうばん)です。
繊細な物なので、普段は使わず、お涅槃の時だけ吊します。

こちらも年に一度、お涅槃の時だけに掛ける「釈迦涅槃像」です。

お涅槃の日程は下記の如くです。

平成31年3月15日
正午より 常楽会法要
午後1時より 過去帳奉読
過去帳終了後 新帳者読み上げ

檀家の皆様は、お気をつけてお参り下さい。

また、本年は、当山の勤行次第の在庫が無くなりましたので、この度新しく作成致しました。

権現様を信仰する講員の方に入講時にお軸と共に授与する物です。

前半が金毘羅大権現様のご宝前でお唱えしていただく「箸蔵山勤行次第」。
十二神将の御真言等が入っています。

後半は仏壇や巡礼等で用いる「仏前勤行次第」です。
下の欄に簡単な解説等が入っています。

通常は1,000円で授与していますが、永代経の当日のみ、ご希望の壇信徒の皆様には500円で授与致します。
ご希望の方は当日事務所までお申し出下さい。