釈迦涅槃の道場

前回の記事でもお伝えしましたように、本年度の箸蔵寺の永代経(お涅槃)は、コロナウィルスの影響で一般の参拝者なしという形で執行することとなりました。

とはいえ、それ以外の部分は例年と変わらず準備を行っています。
一年に一度掛けるお釈迦様の涅槃像(お軸)も掛け終わりました。

本年は、永代経の道場となっている持仏堂の隣に、新しく位牌納骨堂を整備しました。
(檀家さん、信者さんどちらもお申し込み頂けます。)
ちょうど檀家の皆様へのお披露目の機会となるかと思っていましたが、揃ってご覧頂くのは来年になりそうです。

また、本年はウィルスの影響で、毎年お伺いしていた特別養護老人ホームでの物故者慰霊彼岸法要も形が変わりました。
例年はお伺いしていたのですが、ちょうど箸蔵寺で上のような永代経の道場を準備していることもあり、事前にそちらで法要を撮影し、当日、施設内での上映というスタイルになりました。
今回は、最もウィルスを広めてはいけない特別養護老人ホームと接点を持つことに対し、万が一何かがあったらという不安を回避するためにスタッフの皆様と相談した結果なのですが、これから先、何もかも中止ではない「状況に応じた形の行事」が望まれていくのかもしれません。
(実際、既にご祈祷を含めた様々なお申し込みに関して、ご来山の代わりにお電話やメールフォームに移行される方が増えています。)
当山も、様々な可能性に対応できる寺院を目指し、できる限りの準備を整えていきたいと思います。
もちろん、変わるものと変わらないものを見極めながら、です。

壇信徒の皆様
この度の永代経(お涅槃)は急な変更にご理解を頂き、心より感謝申し上げます。
また、当日のご来山ができないにもかかわらず、事前にお供え等をお持ち頂き、またはご送金頂きましたこと、心より御礼申し上げます。
3月15日の永代経は精一杯ご廻向させて頂きます。