雑感20200526

10代の頃、友が皆、先に進んでゆく...そんな焦りを感じた時期がありました。 そんな夏のある日、祖父(先々代住職)とご縁のあったあるご老僧が、祖父のお参りに訪ねてこられました。 いつも穏やかな方で、感情をコントロールできていない姿など一度も見たことがありません。 お茶をご一緒する時間があり、どうして 続きを読む 雑感20200526

雑感20200524

コロナウィルス問題で経営状態が悪化し「今までにはなかった」苦しみを感じていらっしゃる方は多いと思いますが、古き伝統や技術を一日でも長く継承している立場の人間にとっては、このような「先が見えない、この先どうなるかわからない」という感情はたぶん昔からよく知っている感情で、今は「それがさらに厳しくなってい 続きを読む 雑感20200524

雑感20200516ーアフターとかウィズとか

コロナウィルスにより、今までとは同じ世の中には戻らない。 「新しい日常」とは取り戻すものではなく、新たに生まれていくもの。 アフターコロナという言葉は コロナ(終息)後の社会(the society after COVID-19 problems) の略ではなく、 コロナから学んだ新しい社会(the 続きを読む 雑感20200516ーアフターとかウィズとか

雑感20200504ー経験者?

緊急事態宣言がさらに延長になりました。 先の見えない自粛による「経済の疲弊」はさらに深刻になり、やるべきことは多そうです。 一方、先の見えない自粛による「心の疲弊」、ストレスの方も大変かもしれませんが、まだ一ヶ月やそこらの自粛なら、僧侶であればその位の辛抱は既に経験している者が多いかと思われます。 続きを読む 雑感20200504ー経験者?

雑感20200502ー夏安居

ゴールデンウィークが終わると梅雨が近づいてきます。 梅雨の時期には、高野山をはじめ、様々な宗派や寺院で安居会(あんごえ)という名前の研修や講習会が開かれます。 安居とは元々「雨期」を表す言葉で、この時期に僧侶が屋内に集まって修行をするのは、雨期は虫などの色々な生き物が活発に活動をする時期なので、外で 続きを読む 雑感20200502ー夏安居