引導作法

結衆の名誉住職様が遷化され、葬儀の導師を務めることとなりました。 真言宗でお葬式の際、亡くなった方に対してお導師さんが行う作法を「引導作法」と言いますが、これは亡くなった方に仏教の戒律ならびに戒名を授け、自分の弟子という形で仏さまの弟子にして悟りを開かせ、成仏に導くという作法です。 ですから、すでに 続きを読む 引導作法

雑感20200329ー無関心

本日、イタリアでは死者が一万人を超え、医療崩壊がさらに進んでいます。 日本での死者は、現在クルーズ船乗員を併せて65名です。 今現在、この数字の違いで考えられる理由は何でしょう。 時間の流れの差でしょうか。 日本の方が感染が始まったのが遅かったのか、または広がるスピードが遅いのか…。 しかし、「治療 続きを読む 雑感20200329ー無関心

阿字のお話-真言宗のお墓とお位牌-

仏教には色々な宗派があり、宗派によってお墓やお位牌に特徴があります。 真言宗のお墓やお位牌の特徴は、戒名の上に梵字が入っていることです。 梵字とは、古代インドの言語、サンスクリット語の文字です。 この梵字の中で、お墓やお位牌に書かれている梵字は、ほとんどが「阿(ア)」という文字です。 (小さなお子さ 続きを読む 阿字のお話-真言宗のお墓とお位牌-

雑感(20180701)

「死にたい」という人のほとんどは、 死ぬのを楽しみにしているではなく、 生きるのが嫌になった人。 ただ、「生きたくない」だけ。 「生きたくない」と「死ぬ」は同じ? 「生」と反対の言葉は「死」かもしれないけど、 「生き方」と反対の言葉には「違う生き方」だってある。 自分以外の誰かに打ち明ければ、一人で 続きを読む 雑感(20180701)

死後の時間

「死後の世界はありますか?」という質問をする人が、本当に聞きたいことは、何でしょう? その問いかけに、 「ありますよ。今いるこの世界だって、あなたの死後も続いていくという意味では、死後の世界の一つです。」 という答えでは納得しないでしょうね(笑) 例え、自分の知らない死後の世界がいくつあったとしても 続きを読む 死後の時間

安心(あんじん)考

「安心」は一般的に「あんしん」と読むと、心の落ち着いた状態のことです。 仏教的に「あんじん」と読むと、迷いのなくなった安らぎの境地となります。 どのような宗教も最も重要な目的は心の安らぎを与えることですが、宗教によってスタイルは様々だと感じます。 その中で、正しい宗教者の目指す安らぎは、それに出会っ 続きを読む 安心(あんじん)考

お願い事(その3)

以前、先輩のオボウサンから教えてもらった「やらない方がよい2種類のご祈祷」のうちの2つ目です。 それにしても、1つ目を投稿してからまさか9年も経っているとは… 1つ目は「誰かを攻撃するためのご祈祷」でしたが、 2つ目は「過去をなかったことにするためのご祈祷」です。 現在よく拝まれているものの中にも、 続きを読む お願い事(その3)