終活考(一)

現在の終活について、思うところをまとめてみます。 今年の4月におこなった講演のパワーポイントの資料を手直しして使っています。 現在、終活として行われていることは、以下の図のようなものだと思います。 これらを、時の流れによって3つに分けてみました。 この分類、「生の準備」、「死の準備」については特に思 続きを読む 終活考(一)

雑感(20170904-2)

如是我聞ーある師に教わったこと。 僧侶の役目は、人として誰かの「一番の存在」になることではなく 誰かの「一番の場所」に戻れるようにお手伝いをすること 「私自身」ではなく、「私が伝えた何か」が、その人を支え続ければそれでいい だから、来るものは拒まず、去る者は追わず ずっと、ここに います The r 続きを読む 雑感(20170904-2)

雑感(20170904-1)

仏教には、「対機説法」という言葉があり、これは「相手の能力や・素質に合わせて法を説く」という意味です。 これには、「どこまで理解してもらえるか」という、レベルの問題や、「ここまで分かるようになったなら、次はこれを理解できるだろう」というレディネスの問題だけでなく、サッカーの好きな人にはサッカーに、将 続きを読む 雑感(20170904-1)

本来無東西?

置かれた場所が変わった方へ 自分の心の中心が 元いた場所から動かなければ 貴方が立ってるその場所は いつまでたっても「遠いところ」 そこが中心と思えた時から 「ただいま」と言える場所になる 紙の地図なら端っこの場所も 丸い地球にまっすぐ立てば いつでもそこは世界のまんなか 今いる座標を0にして そこ 続きを読む 本来無東西?

雑感(20170730)ー僧侶の多様性

人は一人では生きていけない ではなく 人は一人では生きていない 自立というのは誰の力も借りずに生きていくということではなく、自分が様々な方々の力を借りながら生かされていることに気づき、それに感謝しながら今の自分が出来ることをできる形でお返ししていくこと。 そのためには、「世の中からのインプット(in 続きを読む 雑感(20170730)ー僧侶の多様性

結衆の名誉住職様の本葬儀

昨日、結衆(お寺の世界の町内会のようなもの)の寺院の名誉住職様の本葬に、職衆として参列しました。 寂年91歳(数え)の御遷化です。 以前も書かせて頂きましたが、 真言宗で、お葬式の際、亡くなった方に対し、お導師様が行う作法を「引導作法」と言いますが、これは亡くなった方に戒律を授け、仏さまの弟子にして 続きを読む 結衆の名誉住職様の本葬儀

真言僧侶になるには

これまでに何度も「お坊さんになるにはどうしたらいいのでしょう?」というご質問を受けることがありました。 一口に僧侶になると言っても、色々な段階があり、なかなか説明が難しいので、一度自分の頭の整理も兼ねて、僧侶としての資格取得の過程をまとめてみたいと思います。 ここにご紹介するのは真言宗の僧侶としての 続きを読む 真言僧侶になるには

政治と宗教のアプローチ

2005年、当ブログを始めた頃に選挙について書いたのを思い出しました。 投票日(2005年9月12日) オボウサンになることを出家、出世間と呼びます。 確かに、昔、その言葉通り、家を離れ、一般社会の枠を離れ、とらわれずに生きていた時代がありました。 守るべき法は、その時代時代に作られた法律ではなく、 続きを読む 政治と宗教のアプローチ

星と運命

本日は旧暦の大晦日、当山では新暦の2月3日に続き2回目の星供養が行われます。   星供養という行事を行っている当山では、星と運命についてのご質問を少なからず受けることがあります。 なかにはかなり厳しいご質問を頂くことも有り、その代表的なご質問は、 「生まれたときに星が決まっているなら運命は 続きを読む 星と運命

今年の一文字2015

今年も残すところあとわずか。 毎年恒例の今年の世相を表す一文字は「安」でした。 「安保」、「安全」、「安心して下さい・・・」など、今年は確かに選ばれて納得のいく文字だと感じます。 とはいえ、人の数だけ1年の過ごし方があり、1年を象徴する文字は人それぞれかと思います。 ちなみに私の今年の一文字は 「灯 続きを読む 今年の一文字2015