雑感20211109ー入定と即身成仏

入定と即身成仏(と即身仏)

入定の本来の意味は、定に入ることー精神を統一して悟りの境地に入ること
本来は生死には関わりませんが、お大師様の場合は未来永劫の入定ですね。

即身成仏は、この身このままで仏となること
ただし、即身成仏も色々な種類に分けられることがあります。(三種即身成仏)
・誰しも仏性を持っているということだけでも即身成仏と呼ぶ場合もあり、(理具の成仏)
・三密加持の修法により仏と一体になっている(入我我入の)状態を即身成仏と呼ぶ場合もあり、(加持の成仏)
・悟りがいかなる時も成就している状態を即身成仏と呼ぶ場合もあります。(顕得の成仏)
お大師様の入定は、即身成仏を続けている状態とも言えますね。

よって、必ずしも入定=即身成仏とは言えないかもしれませんが、同じ部分は少なからずあります。

ちなみに、即身成仏と即身仏(ミイラ)は異なる意味です。
即身仏は肉体の状態を表すと言っても良いかもしれません。