生前戒名

最近、檀家さんから生前戒名の依頼が続いています。 自分の代で途絶えてしまうのでしっかりと準備をしておきたいという方など、色々な考えをお持ちの方が増えているようです。 私には、生前戒名の話題になると必ず思い出す出来事があります。 今から20年以上前の話です。 (現在は関係者は誰もいらっしゃらないのです 続きを読む 生前戒名

雑感20190402-改元

昨日、新元号が発表されました。 「令和」表記は「Reiwa」。 英語圏の方々から「Rなのになぜ巻き舌で発音しないのだろう」と、ツッコミが入りそうなところは気になりますが、個人的には、めい「じ」、しょう「わ」、など、一字の読みで終わるものが好きなので、れい「わ」の響きは良いと思っています。 令という字 続きを読む 雑感20190402-改元

雑感(20181125)ー 語業(ごごう)を清浄(しょうじょう)に

真言密教の大切な教えの一つに「三業(さんごう)を清浄(しょうじょう)にする」というものがあります。 私たちの行いの全ては、身業(しんごう=行動)、語業(ごごう=言動)、意業(いごう=心のもちかた)の3つから成り立っているとし、それぞれの今までの行いを反省し懺悔し、これからも正しい行いを続けていくとい 続きを読む 雑感(20181125)ー 語業(ごごう)を清浄(しょうじょう)に

竟ってなに? ー 三帰、三竟

真言宗の在家の方のお勤めの最初の方に、三帰、三竟というものがあります。 三帰(さんき) 弟子某甲 尽未来際 (でしむこう じんみらいさい) 帰依仏 帰依法 帰依僧 (きえぶつ きえほう きえそう) 三竟(さんきょう) 弟子某甲 尽未来際 (でしむこう じんみらいさい) 帰依仏竟 帰依法竟 帰依僧竟  続きを読む 竟ってなに? ー 三帰、三竟

「取り返し」から「赦し」へ ー 懺悔随喜

一昨年から昨年にかけて、徳島新聞で月一回の連載をさせて頂いていましたが(リンク参照)、その記事の中に「取り返しと赦し」をテーマに寄稿したものがあります。 pdfはこちら これは、 よりよき人間関係を維持するには「取り返し」のつく行いを。 取り返しのつく行いであれば、「赦し」合うことができる。 という 続きを読む 「取り返し」から「赦し」へ ー 懺悔随喜

阿字のお話-真言宗のお墓とお位牌-

仏教には色々な宗派があり、宗派によってお墓やお位牌に特徴があります。 真言宗のお墓やお位牌の特徴は、戒名の上に梵字が入っていることです。 梵字とは、古代インドの言語、サンスクリット語の文字です。 この梵字の中で、お墓やお位牌に書かれている梵字は、ほとんどが「阿(ア)」という文字です。 (小さなお子さ 続きを読む 阿字のお話-真言宗のお墓とお位牌-

二つの曼荼羅

先日、公式サイトで、来年の干支の本尊様、阿弥陀如来様のお話を書かせていただきました。(戌年の本尊、阿弥陀如来様のお話) その中で、五智如来様についても紹介いたしました。 一、「大円鏡智(だいえんきょうち)」をもつ阿しゅく如来。 二、「平等性智(びようどうしょうち)」をもつ宝生如来。 三、「妙観察智( 続きを読む 二つの曼荼羅

終活考(二)

今回は、終活の落とし穴というか、あまり気付かれていない部分について書いてみたいと思います。 今の終活では、遺言やエンディングノートで遺された方に対する希望を伝えています。 これについては、財産分与やお葬式のスタイルなど、一つ一つ完結していくものであればその希望は叶うかもしれませんが、「この先ずっとこ 続きを読む 終活考(二)