今年の一文字2019

先日発表された今年の一文字は「令」でした。
令和という新しい元号を迎えた年なので、多くの方が納得する文字だと思います。

私も毎年、自分にとっての今年の一文字を挙げているのですが、今年は、

「縁」でした。

本年は、「般若心経昇経段」や「なりきり本尊展望壇」など様々な整備を行いましたが、ここまで早く事業を完成することができたのは、私が思っていたより遙かに多くの皆様のお力添えのたまものです。
本当にご縁の有り難さを感じる年となりました。

また、先日発表されたオリンピックの聖火のスタート地点に箸蔵山ロープウェイの登山口駅が選ばれていたことも、何か目に見えないご縁があったのだと思わざるをえない出来事でした。

もちろん、何でもかんでも縁が結ばれた年というわけではありません。
繋がるのも縁ならば、離れていくのも縁。
この様な時に言えることは、「僧侶やお寺のあり方は如来の大悲と衆生の信心とをつなぐこと」ということ。
求める者には応えることができるけれども、望まぬ者を追っても良い果は生まれません。
ねじ曲げてまでつなぐものは縁とは呼ばず執着と呼びます。
ただあるがままを知り、やれることをやる、当たり前のなかにこそ穏やかさがあると感じた年でもありました。

これまでの今年の一文字一覧